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小次郎くんの、最期の日まで

7日に急変してすぐ別のケージに移しました。

平屋のケージなので中の様子が見やすくなっています。

もう、動くのはトイレと食事の時だけになり

ほとんどの時間、うずくまって眠っています。

元気だった頃は飼い主の手のひらで落ち着いていた

試しがなかった小次郎くん。

急変してから最期までは、手を向けると直ぐに

よじ登ってきて手のひらで眠るようになりました。



火曜日

少し元気になってきて、

炊飯したての米粒と黒糖パンを食べてくれた。

ゼリーまで自力で歩いて食べに行けるようになる。

夜が少し寒かったのでヒーターを付けてあげることにしました。


水曜日

朝はミックフードを与えたところ自力で食べれるまでに回復。

夜中に回し車の上に乗っていた形跡あり。夜中に少し歩いていたようだ。水を飲むのが辛そうなので

コップタイプの水飲み容器に変更すると、

飲みやすそうにしていた。

元気を取り戻したかのように、時々しっかりと目を開いて

ケージを歩き回ることもありました。


木曜日

チキンが食べれた昨日は

両方の目がしっかりと開いていたが、今日はうっすらと片目しか

あけられない状態に戻っっていました。

今日のチキンを食べた量は昨日に比べてかなり少ない。

お腹を空かせているようで、

チモシーに向かったが直ぐに食べるのを止めてしまった。

ゼリーも食べようとしないのでニンジンをすりおろしたペーストと

青野菜を用意したら、勢いよく食べてくれた。

土曜日まで、どうか体力と気力をもちこたえて欲しい。


金曜日は飼い主も

朝からとても体調が悪い一日でした。

きっと、小次郎くんの容態が悪いんだろうな・・・

なんとなくそれがわかりました。

衰弱していく小次郎くんに、飼い主が毎日のように

「週末までは頑張って!」と声をかけていたので

きっと、逝きたいのを我慢して頑張ってくれて

いたんだろうと思います。

「神様お願いします、家に帰るまで

小次郎くんを見守っていてください」と懇願。


その日は、なんとなく嫌な予感がしていました。


小次郎くんは家に帰るまで、生存していてくれました。

ヨロヨロしてはいましたが、自力で歩いて

生野菜を食べたり、ミックスフードを食べたり、小魚を食べたりと、食欲はありました。

生きようと頑張っていました。


急な思いつきで兄弟の豹馬くんに会わせてあげることに。

鼻を近づけてみると豹馬くんがいつものように鳴くので

びっくりしたのか寝ていた耳がピクっと大きく、立ち開きました。

その耳の動きからは、数分後に天国に行くなどとは思えず・・・・


最期の時の少し前から、

小次郎くんの両目が涙で濡れ始めました。

小次郎くんの感情の涙だったに違いありません。

手のひらからそれが伝わってきたことで

飼い主も涙が溢れてきました。


もう、生きていられる時間は残りわずかなんだろうな・・・

そう感じました。


そして数日間、殆ど閉じていた状態だった

両目が大きく開いて、ただひたすら空を見つめていました。

口を動かして鳴き声をあげようとしている

小次郎くんの顔に耳を傍に近づけ

「うん、うん、わかったよ、よく頑張ったね、ありがとう」

と言葉をかけてあげる。

お別れの言葉を飼い主に語りかけているのだと感じました。

そのあとすぐに呼吸の間隔が次第に開いていき、

一度大きく髭が動いて深呼吸をした後、

心臓は鼓動をやめ、動かなくなりました。

小次郎くんが永遠の眠りについた瞬間でした。

飼い主の手の中で、飼い主に看取られて

虹の橋を渡っていきました。


このようにして看病の末にペットの最期を見届けるのが

初めてだったのと、自分が年を重ねたことで生き物との

感情の送受信が昔よりも出来るようになったこともあり、

小次郎くんの死は深い悲しみを覚えました。


心を通わせた生き物の死に立ち会うことは、

本当に辛いことですが、現世で深い魂の繋がりを

持てた存在としてまた、いつかのタイミングで

飼い主の魂と再開することが出来るのならば、

一時の悲しみとして乗り越えていける・・・

出会いと別れとは、そういうものだと思います。



2018年5月11日  20時15分頃

小次郎くんは2年と7ヶ月のハムスター命を終えました。

最期のタイミングは、

飼い主のわがままで「飼い主が傍に居るときに逝ってほしい」の

言葉の意味を理解してくれていたとしか思えません。

苦しい中で旅立つ時を待ってくれていたんだと思います。

仕事から家に帰ってきて、少し戯れていた後の他界でしたから。

看病の為に急いで仕事から帰ってくる状態が続くのは

飼い主にとって負担であることも、彼は察したのかもしれないな。


「ありがとう」という言葉を心からかけるに相応しい、

心優しい魂を持ったハムスターでした。


ほほ袋に入れたままの食糧は、

天国へのお土産にしてね、小次郎くん。

またいつかどこかで飼い主の魂と出会ってくれることを

心より願っているよ。


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